フロログルシノール

化学的特性

ホルムアルデヒドとレゾルシノールはアルカリ条件下で反応してオレンジがかった赤色の化合物を形成します。この化合物は 460nm の最大吸収波長で比色分析され、繊維や衣類に含まれる微量のホルムアルデヒドを検出します。

レゾルシノールはエノールとケトンの互変異性を形成する可能性があるため、次のようにアンモニアと反応する可能性があります。

レゾルシノールのケトン反応

アンモニアの作用下、ケトン中での反応によりm-フェニルトリアミンが得られ、このアミンは酸水溶液中で加水分解されてレゾルシノールが得られます。レゾルシノールはエノールの形で反応することもあります。

生態データ

生態毒性

LC50: 630mg/L (48h) (魚)

EC50: 0.6 mg/L (48h) (ミジンコ)

IC50: 200mg/L (72h) (藻類)

分子構造データ

モル屈折率: 31.89

モル体積 (cm3/mol): 84.7

等張比容積（90.2K）：252.3

表面張力（ダイン/cm）：78.6

分極率(10-24cm3): 12.64 

毒物学的データ

1. 急性毒性: ラット経口LD50: 5200mg/kg;ラット経腹膜LD50: 3180mg/kg;ラット経皮LD50: 4850mg/kg;マウス経口LD50: 4550mg/kg;マウス経腹膜LD50: 4050mg/kg;マウス経皮LD50: 991mg/kg;犬の経静脈的LDLo: >250mg/kg; [1]

2. 生殖毒性: ラット経皮 TDLo: 5mg/kg (母マウスの受胎後 1 日)。 [1]

3. 変異原性: 酵母細胞遺伝子変換および有糸分裂組換え試験: 3mg/L。ハムスター卵巣の細胞遺伝学的分析: 3 mg/L;